Microsoft 365を導入している組織にとって便利なTeamsを使ったウェビナー。
組織内に限定したイベントはもちろん、外部からの参加者も招待することができるのは非常に便利です。
また事前登録を要求したり、URL知っていれば誰でも参加できたり、ウェビナーとしての機能は十分に満たしています。
さて、外部のお客様を対象とした説明会をウェビナーで開催しようとしたときに問題発生です!
ウェビナーイベントを作成しようとした際、”すべてのユーザー”がグレーアウトしていて選択できません!
この問題を解決するにはシステム管理者による作業が必要です。
今回はウェビナーイベント作成時に、”すべてのユーザー”がグレーアウトしている場合の対処法です。
この記事でできること
- Teamsウェビナー、”すべてのユーザー”を有効にするためのシステム管理者の作業と手順。
念のためライセンスの確認
まず、そもそもTeamsウェビナーが実施できるライセンスがあるかどうか、確認してください。
作業1. Windows PowerShellを使って、”すべてのユーザー”を有効にする
Windows PowerShellを管理者で実行する
Teamsに接続する
“Connect-MicrosoftTeams”
コマンドを打って少し待つと、認証を求められ、通るとこのように画面が変わります。
続いて、以下のコマンドを打っていきます。
事前登録を有効にする
(事前登録をしないとウェビナーに参加できないようにする機能を有効にします。)
Set-CsTeamsMeetingPolicy -AllowMeetingRegistration $True
“すべてのユーザー”を有効にする場合
Set-CsTeamsMeetingPolicy -WhoCanRegister Everyone
“組織内のみ”を有効にする場合
(上記の逆で、”すべてのユーザー”を許可したくない時に使います。)
Set-CsTeamsMeetingPolicy -WhoCanRegister EveryoneInCompany
設定を確認する
Get-CsTeamsMeetingPolicy | fl identity,allowprivatemeeting,whocan
Teamsを切断する
設定が終わったら、“Disconnect-MicrosoftTeams”コマンドでTeamsから切断します。
作業2. これで、”すべてのユーザー”が選択できるようになりましたか?
できなければ、作業3へ。
作業3. Teamsミーティングポリシーの設定
Teamsアドミンセンターの”ユーザー”を開く
https://admin.teams.microsoft.com/users
ユーザーのポリシーを確認する
“すべてのユーザー”がグレーアウトしているユーザーを選択し、ポリシーを表示する
ユーザに割り当てられているポリシーを確認して、“RestrictedAnonymousAccess (Direct)”が割り当てられていないか確認します。
このポリシーはデフォルトで作られているポリシーで、ポリシーの内容を修正することはできませんので、別のポリシーを割り当ててください。
設定の反映には最大24時間程度かかることもあるようなので、作業直後に有効になっていなくても、一日待ってみましょう。
いかがでしたか。
本記事ではTeamsウェビナーに外部の参加者を招待するためのシステム管理作業を紹介しました。
組織のポリシーによっては、外部からのミーティング参加を明示的に禁止にしていることもあると思います。
各組織のポリシーに照らし合わせ、設定を変更することはポリシー違反にならないのか、よく確認・検討してから設定変更を実施することをおすすめします。